裁判官とは、裁判所の構成員として裁判事務を担当する国家公務員で、
一般市民や企業のトラブル・事件を司法権を行使して決着をつけるものをいいます。
人事院から独立している点で特別公務員であるとされています。
国や時代によっては、国王や領主、宗教指導者がその役割を果たしていたようです。
最高裁判所長官・最高裁判所判事・高等裁判所長官・判事・判事補・簡易裁判所判事の六種があります。
大きく最高裁判所の裁判官とその他(高裁、地裁等)の裁判官に分けられ、
憲法と法律にのみ拘束され、良心に従い独立してその職権を行います。
任命権者は最高裁判所長官は天皇が、最高裁判所判事は内閣が、その他の裁判所の裁判官は最高裁判所が指名した名簿から内閣が任命されます。
任期は最高裁判所の裁判官はなく、10年に一度の国民審査によって審査され、 またその他の裁判所の裁判官の任期は10年、任期満了をもって再任されます。
定年は最高裁判所は70歳で退官、高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所の裁判官は65歳、簡易裁判所の裁判官は70歳で退官となっています。
裁判官の定員としては、法律(裁判所職員定員法)で決められており、次のとおりです。
区分 | 員数 |
---|---|
最高裁判所長官 | 1名 |
最高裁判所判事 | 14名 |
高等裁判所長官 | 8名 |
判事 | 1,717名 |
判事補 | 1,020名 |
簡易裁判所判事 | 806名 |
合 計 | 3,566名 |
裁判官は、民事事件、刑事事件などあらゆる裁判を取り扱います。
といっても民事が得意、刑事が得意など裁判官によって得意分野、仕事の仕方が異なるようです。
働き方としては、主に裁判所において勤務することになります。
国家公務員ですので、全国転勤があります。
裁判官の報酬は「裁判官の報酬等に関する法律」という独自の法律によって報酬が定められています。
詳しくは、「裁判官の報酬、年収、収入、所得、基本給」をご覧ください。
裁判官になるには、司法試験に合格し司法修習を受け修習後に行われる考課に合格した後、
裁判官志望者は判事補として裁判所で勤務することになります。
司法試験予備校や全国の法学部をまとめて資料を請求できて、比較検討できます! |